鼻血
鼻血はほとんどの場合、鼻の粘膜の入り口(キーゼルバッハ部位)からおこります。この粘膜は血管が集まっているので出血もしやすいですが圧迫で止めやすいところでもあります。
この部分からの出血の止め方としては・・・
親指と人差し指で小鼻をおさえて下を向きましょう。昔は、上を向くよう言われていたこともあるのですが、そうすると喉に血がまわりやすくなり飲み込んで後から気持ち悪くなって吐いたり、
どこから出た血なのかわかりにくくなってしまいます。また、意外と多いのが小鼻ではなく上の硬い部分を押さえている方がいらっしゃいますが、これでは出血部位の圧迫はできません。
寝たり横になると頭に血が回りやすくなりますので座るか頭を少し高くしましょう。
小さいお子さんの場合は無理に押さえて大泣きすると血圧があがり、鼻血がとまりにくくなったりするので、鼻にティッシュや綿球をつめたらまずは泣かない状態にするのを優先していただく方がいいです。
この処置をしても鼻血を繰り返すようなら耳鼻咽喉科を受診してみてください。
また意外に多いのがアレルギー性鼻炎が原因でおこる鼻出血です。この場合にはアレルギーの炎症をおさえることでコントロールできます。「以前からちょくちょく鼻血が出て・・・」という方は知らないうちにアレルギー性鼻炎になっている可能性があります。
まれに鼻の奥から出血することがあります。鼻をしっかり押さえているのに押さえている間ものどに血がたくさん回ってくるような場合は奥からの出血である可能性があります。早めに耳鼻咽喉科で止血処置をしてもらった方がいいでしょう。