東京都青梅市新町2丁目の耳鼻咽喉科(花粉症,めまい,難聴など耳鼻のどのことお気軽にご相談ください)

青梅耳鼻咽喉科

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花粉症

春や秋など季節性にくしゃみ・鼻水や目のかゆみがある方は花粉症が疑われます。

花粉症とは・・・

スギなどの木やイネ科など草花の花粉が、鼻の中を刺激してくしゃみ、鼻水、鼻づまりをおこす病気です。目が刺激されて目がかゆくなったり涙目になることもあります。花粉がよく飛ぶ春だけでなくそれなりに花粉が飛ぶ秋にも症状がでることがかなりあります。
有病率は年々上昇しており、最新の鼻アレルギー診療ガイドライン2020では、アレルギー性鼻炎全体では日本人の半分、花粉症としても4割の方が悩んでいるといわれています。
また、低年齢化もが進んでおり、5~9歳でもスギ花粉症は3割に認められ、10歳以上ではほぼ半数と大人の有病率と変わらなくなっています。

こんな方は要注意!

  • くしゃみ、鼻水が春や秋など季節性にある
  • 目がかゆくなる
  • 家族に花粉症の人がいる

この病気の原因は

春はスギ花粉が原因となることが多いです。夏はイネ科、秋はブタクサなど様々な花粉が原因で鼻の中でアレルギー反応が起こり鼻水やくしゃみ、鼻づまりをおこします。
アレルギー反応はある時から急に強く起こるので、今まで症状がなくても今年から鼻水が・・・・といった方も花粉症になっている可能性があります。
一度アレルギーか検査してみたいという方は20分でわかるアレルギー検査や採血によるアレルギー検査、または皮膚に抗原を滴下するなどといった方法があります。どういった検査をしているかは医療機関で確認してみてください。

治療は

ご自分でできる生活指導および鼻のアレルギー反応をおさえる薬物治療を行います。
ご自分でできる対策としては体の中に入る花粉を減らす、家の中に花粉を持ち込まないことが重要です。そのため外出時はマスクやメガネ(花粉用の方が効果は高いですが、普通のメガネでも効果はあります)をつけること、服装もなるべくナイロンのようなつるっとしたもので、花粉がくっつきやすいウールのセーターなどは控えるようにしましょう。
外出から戻られた際には、玄関に入る前に服の上からはたくようにして花粉を落とし、手洗いやうがいもしっかりしましょう。家族の中に花粉症の方がいらっしゃる場合は花粉が飛散する2月から5月初旬ぐらいまでは洗濯物や布団は外に干さないようにしましょう。
マスクは顔との間に隙間があるとそこから花粉が入ってきてしまいますので、鼻の穴も隠れるようにして顔にぴちっとつけるようにしましょう。中にインナーとしてやわらかい不織布やガーゼなどを折ったものを入れていただくのも有効です。
薬物治療は鼻水くしゃみをおさえる抗ヒスタミン薬や鼻づまりを改善する抗ロイコトリエン薬、また鼻スプレー、目薬があります。
抗ヒスタミン薬は市販の風邪薬や鼻炎薬にも含まれており眠気やのどの渇きが起きる可能性があります。副作用の少ない薬の中でもいろいろな種類や強さがありますので、医師と相談しながらその方に適すると思われるお薬をご案内します。
ネブライザー治療は鼻の炎症を抑えてくれるので有効な治療ですが、鼻水が鼻の中につまっていると鼻づまりで苦しくなるのと、ネブライザーの効果が出にくくなりますいので鼻水をきれいに取り除いた上で行います。

薬をのんでも花粉症がつらい時は・・・

患者さんから「ずっと薬を飲んでいるから薬がきかなくなったんでしょうか?」と相談されることがあります。抗生物質と違いそのような心配はありませんが、花粉の量やご自分の体の状態も毎日一定ではないのでスギ花粉の飛散量が多いと通常飲んでいる薬では効かない場合があります。
そのため飲み薬だけで治療している方には点鼻薬や飲み薬の追加をお勧めしています。ピークシーズンは薬自体の強さを強くするということもあります。
ただし、気をつけたいのはお薬をきちんと飲んでいることが前提であると言うことです。お話しを伺うと薬を症状の酷い時にしか使っていないという方もいらっしゃいます。症状がごく軽ければ頓服という使い方もできなくはないですが、症状が強いときにはしっかりと毎日服用することで症状を抑える効果が高くなりますのでまずはしっかりと使うようにしましょう。
また、点鼻薬の使い方も点鼻ステロイド薬は「鼻が通っているときに」使うものなのですが、市販の点鼻薬と混同して「鼻が詰まっているときに」使っている方が時々いらっしゃいます。こういった使い方もしっかりと確認するようにしましょう。

治せる花粉症があります

花粉症の治療と言えば対症療法として薬を使うといった方法しかなかったのですが根本的に治せる可能性をもった治療が「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」です。
以前から皮下免疫療法といって注射での治療はあったのですが、通院の手間や注射に伴う痛み、副作用からあまり普及しておらず、2014年にスギに対しての舌下免疫療法が登場しました。
毎日薬を舌の下に投与することで約8割の方がこの治療で花粉症の季節も花粉症の薬を飲まずにいられたり、今までより症状が楽に過ごせるようになっています(約2割位の方は残念ながら効果がありません)。この治療は月に1回の通院で済み副作用も軽度のものが多く、
またこの治療が登場したころは薬が液体で冷蔵保存が必要だったのですが、現在の薬は常温保存可能な錠剤となり治療を受けやすくなっています。
飲み薬や点鼻薬でも改善が思わしくない方や飲み薬で眠気が強い方などには非常にお勧めです。

但し気をつけたい点もいくつかあります。

1.アレルギー検査で「スギが陽性」であることが必要です。春に鼻水やくしゃみがあるけれど検査を受けたことがないと言う方は検査を受けていただく必要があります。アレルギーの検査を受けてスギが陰性の場合はこの治療を受けることができません。

2.通院は最低2年間毎月1回必要です。途中で通院が中断してしまったら初めから治療をやり直す必要があったりします。製薬会社(鳥居薬品)の推奨通院期間は3年から5年となっています。

3.非常に低い確率でアナフィラキシーショックと言う命に関わる副作用が起こることがあります(ただし副作用で亡くなった方は報告されておりません)

4.コントロールのついていない重症の喘息の方、5歳未満の方は治療できません。また65歳以上の高齢者の方も効果が弱くなる、副作用が出やすいなどの可能性が言われています。

5.スギ花粉が飛んでいる間は治療開始できません。概ねGWあけから11月いっぱいが開始可能時期です。

6.妊娠中の方は治療開始できません。治療開始後の妊娠については問題ありません。

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