睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)とは眠っている時に呼吸が止まる状態です。
具体的には一晩(7時間)に10秒以上の呼吸停止を30回以上おこす、あるいは1時間の睡眠中に平均5回以上の10秒以上の呼吸停止をおこすことをいいます。
睡眠時無呼吸を改善するためにはCPAP(しーぱっぷ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)という治療があります。
これは圧力を加えた空気を鼻から送り込んで気道の狭い状態を改善を図ります。
成人の方では学生の頃より体重が10kg以上増えていると睡眠時無呼吸がおこるといわれています。
思い当たる節のある方は、緩やかな体重管理を心がけましょう。急に減量するとリバウンドといって体重が逆に増えてしまうことがあります。
この病気が怖いのは放置すると高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中などの原因になることです。
もう一つ怖いのが昼間どうも眠い、集中できない、頭がぼーっとするといったこともある方です。
睡眠時無呼吸の状態でクルマを運転して事故をおこしたり、疲れがとれずいらいらしたりして日常生活や仕事に影響がでる方もいらっしゃいます。
体重の管理も大切ですが、事故をおこしたり仕事に影響が出る前に是非お医者さんで呼吸の管理を相談することをお勧めします。
お子さんでは扁桃肥大やアデノイド肥大が原因となっていることが多いのですが、成人ではそれ以外の原因が多くなります。また鼻づまりがあるとCPAP治療自体が困難となりますので鼻の調子を整えておきましょう。
当院では簡易検査機器での診断等は実施しておりません。ご希望の方には精密検査が可能な医療機関をご紹介いたします。